婚活で、会員さんたちがよく悩んでしまう内容の一つが「いい人なんだけど…」という言葉。

お見合いで、いい人だったのでもう一度会うことにはなったけど、感情が高まることはなく、デートを繰り返してみる日々。
周囲の友人や親からは「あんなに良い人、滅多にいないよ」「大事にしてくれるタイプだから結婚しなさい」と言われるたび、胸の奥がギュッと重くなる。

優しくて、誠実で、条件も申し分ない。
だけど……どうしても心がときめかない。
胸がキュンとしない。
恋愛感情というより「良い友達」の域を出ない。

「こんな贅沢言ってるから独身なんだろうな~」 「私がおかしいのかな…」「好きってわけでもないのに結婚するなんて・・・」

そうやって一人で考え込んでいませんか?
まず伝えたいのは、あなたの感情は何もおかしくないということです。

人間関係において「人として素晴らしい」ことと、「男女として魅力を感じるか」は全く別のスイッチなんです。

どれだけ美味しい料理でも、「お腹が空いていない時には食べられない」、周りがどんなに美味しいよって言ってくれても「どうしても好きになれない苦手な料理」ってありませんか?
それと似ていて、相手がどれほど魅力的でも、あなたの心が「恋愛・パートナー」としての反応を示さないことは自然な生理現象です。

周りの人は、相手の「外側のスペック(優しさ、年収、誠実さ)」を見てアドバイスをくれます。
しかし、実際にその人と生活し、素の自分をさらけ出して生きていくのは周りではなくあなた自身です。
心が追いつかない相手と一緒にいる苦しさは、他人に理解できるものではありません。

では、なぜときめきがないと悩んでしまうのか…

あなたが求めている「ときめき」が何なのか、一度少し立ち止まって考えてみましょう。

自分が求めているときめきの正体

  1. 「恋の刺激(ドキドキ)」が欲しいのか
    相手への手ごたえのなさや、ミステリアスさに惹かれるタイプの場合、安定しすぎた「良い人」には物足りなさを感じるケースがあります。
  2. 「生理的な受け入れ」が足りないのか
    手をつなぐ、ハグをする、その先のスキンシップが想像できない(または抵抗がある)場合、それは単なる贅沢ではなく本能的な拒否反応です。ここを無視して結婚すると、後から強い苦痛を感じることが多くなってしまいます。
  3. 「尊敬や深い興味」が湧かないのか
    好きという感情は、トキメキだけでなく「この人の生き方や価値観が好き」「もっと知りたい」という深い興味から育つこともあります。

「トキメキはないけれど進んでいい関係」と「やめておいた方がいい関係」の違いは「尊敬できるかどうか」も基準の一つです。

トキメキがなくても、相手の生き方や人柄を「格好いいな」「素敵だな」と尊敬できるなら、その結婚はきっと味わい深く幸せなものになります。
逆に、「良い人だけど、どこか見下してしまう」「スキンシップに生理的な拒否感がある」という場合は、焦って進めるのは危険かもしれません。

もし今、関係を進めるべきか悩んでいるなら、次の問いを自分に投げかけてみてください。

どうかな?

①スキンシップに抵抗はないか?(生理的拒否感があるなら無理に進むことはありません)

②「減点法」ではなく「まだ知らない魅力」を探す余地はあるか?(相手を知ろうとする気持ちが残っているかどうかは大切です)

③この人が自分のもとから離れてしまったら、寂しいと思う気持ちになるだろうか

④「この人を失いたくない」という気持ちが少しでもあるだろうか?(③同様に、相手を大切に思える自分がいることを確認)

⑤「一緒にいるときの自分を好きでいられる?」かどうか(無理をせず、自分らしくいられる・自然体で過ごせている)

この⑤は、長い結婚生活を送っていく中で、恋愛のドキドキよりも特に大切なことなんです。
「相手にときめくか」だけではなく、そのお相手と一緒にいるときの自分を素直に感じてみてください。

一緒にいると無理をしていない自分がいる
・自分らしく話ができている
・安心していられる
・その人と一緒にいる自分のことが好き

ただ単に「いい人だから」という理由だけで選んだ結婚は、相手にとっても失礼になってしまうことがあります。
相手は「条件が良いから」ではなく、「あなただから」選ばれたいはずです。

ただ、この①~⑤が全部当てはまっていても、「結婚を決めていい」とは限りません。

価値観・生活・お金・子供・家族・結婚生活に関わる現実的な部分も確認する必要はあります。

周りの「その人に決めなよ」「そんなにいい人はもう現れないよ」「その人となら幸せになれるよ」という言葉は、あなたの人生の責任を取ってくれない人たちの意見です。

トキメかない自分を「わがまま」だと思う必要はありません。
あなたの心と身体が発しているサインに、まずは優しく耳を傾けてあげてくださいね。

「恋心」がなくても幸せになれる結婚がある

「トキメかないと結婚しちゃいけないのかな?」と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
昔のおじいちゃん・おばあちゃんの中には、大恋愛ではなくても「この人と人生を歩んできて本当に幸せだった」と笑い合っているご夫婦がたくさんいますよね☺

結婚生活で長く続くのは、数年で落ち着いてしまう「恋のドキドキ(刺激)」よりも、もっと別の感情があるのです。

  • 口下手だけど、家族を温かく守ってくれる強さ
  • 派手さはないけれど、一緒にいると心がほっとする安心感
  • 男としての誠実さや、人としての尊敬

もし、相手に対して「キュンとする感情」はなくても、「この人の強さや温かさを尊敬できる」「この人となら穏やかに生きていけそう」と感じるなら、それは妥協ではなく「確かな信頼」という別の形の愛からスタートしている証拠でもあります。

恋愛ドラマのような情熱的な恋から始まる結婚もあれば、温かい信頼と尊敬からじわじわ育つ結婚もあります。
どちらが正しいということはありません。

世間の「こうあるべき」や周りの声ではなく、後悔ない人生を送っていくために、あなたがその人と一緒にいるときに「心が穏やかでいられるか」を一番大切にしてくださいね。


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